茨城から荷物が届いた。
花子さんの、お兄さんから。
6月に行なわれた、結婚式の集合写真と、スナップ写真、
 
果物が入っていた。

 

果物は、庭になった柿、
そして、結婚式出席への、丁寧な御礼状。
柿は、おすそ分けで、1階の両親にも渡す。
お袋、写真を見ながら、

 

花子さん、ステキね。

 

僕が、あまり使わない日本語と、
かみさんの写真を見た、お袋の言葉に、
ちょっと、驚く。
写真写りも良く、服も似合ってた。
ニコニコした表情が、良かったのか。

 

病気なんて、ちっとも感じないね。

 

だって。

 

話は変わって、

 

鎌倉に住む伯母が、手術をしたので、
大船(昔、松竹撮影場があったところ)まで、お見舞いに行ってきた。
お袋のお姉さん。
今年84歳になる。

 

お袋と、花子さんの3人で行く。
高齢での手術だったので、心配したが、
顔色は良く、元気だった。
でも、まだ口からは物を入れられなく、
点滴をつけている。

  

花子さん、病室に入ったとき、
顔を近づけて、

 

こんにちは、
大丈夫ですか。

 

と話しかける。
出るときも、

 

お大事に。
お元気で。

  

にこやかに挨拶。

 

お袋とは、話がたくさんあると思い、
挨拶をして、僕たちは先に出る。
その間、大船の街をランと散歩。

 

40分後に、もう一度行って、
お袋と一緒に失礼する。
車の中で、お袋が、

 

姉さん、花子さんのこと、
良いお嫁さんねって言ってたよ。

 

また、話が変わって、

 

先日、一緒にジャズを聴きに行った友達と会った。

 

花子ちゃん、すごく元気じゃないか。

 

まあね。
ただ、病院では、症状が進んできているんで、
デイサービスとかも勧められてるんだ。

 

エッ!
デイサービス?
それはないよ。
そんなじゃないだろ~
かわいそうだよ。

 

この前のときも、全然変わりなくて、
スリブリがやりすぎて、楽させてるって、
うちのとも、笑ってたんだよ。 

 

この3つの話。
皆、かみさんの病気の進行を、気がついていない。
花子さん、人前では、頑張ってる。
無理をせず、自然に。

 

以前から、あまり口数は多いほうでなく、
にこやかで、人当たりが良かったから、
今も、昔も変わらない。

 

皆に安心させることが出来て、良かったと思う。
僕は、認知症になったことは、
少しも恥ずかしいことではなく、
隠そうとも思わない。
でも、わざわざ、大げさに教える必要はない。
不審に思った人がいれば、丁寧に説明すれば良い。

 

今は出来ないことが多いけど、
先回りして、少しだけ誘導してあげれば、
普通と変わらずに、生活できている。

 

花子さんが褒められれば、僕も嬉しい。
他の人から見て、
変わらない状態が、保たれていると思ってもらえれば、
介護のやりがいも、あるというもの。

 

かみさんが、違和感なく、皆と触れ合えることも
嬉しい。

 

それよりも、花子さんが見せる、満足そうな顔が何より。
褒められて、まんざらじゃなさそう。


 

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