金曜日は、退院してから始めて、
東京へ、営業。

 

留守番できるか
すごく、不安だった。

 

 

 

 

花子さんは、何を感じたのか、
朝から、

 

今日は、どこか行くの?

 

と聞く。

 

出かけるなんて、言ってないよ。

 

 

前もって商談は、決めてたんだけど、
花子さんには、言ってない。
どこから、外に出るのを、察したのか。

 

不思議だ。

 

花子さんに、あらかじめ、出かけることを言うと、
そのことばかり気になり、パニックになってしまう。
事前に言うのは、厳禁だ。

 

 

 

下で仕事をしていると、
玄関を開けて、

 

ねえ。

 

と呼び、立っている。

 

どうした。

 

わからなくなっちゃった。

 

何が?

 

わからない。

 

こっちに来て、座ってな。

 

安心したように、入ってくる。
最近は、この繰り返しばかり。
事務室の椅子に、座らせている。

 

そんな状態なんで、出かけたら、どうなるのか。

 

 

 

月曜に、取り引き先から、商談の電話が入った時、
金曜なら、花子さん、もう落ち着いているだろうと思い、
午後2時に、約束をした。
東京の、五反田だ。

 

午前中は、家で仕事をしていた。
やはり、花子さん、一人で部屋にいられなく、
降りてきた。
椅子に座らせていた。

 

こんな状態で出て、大丈夫か。

 

昼に、花子さんを連れて、2階に上がる。
この日は、作っている暇がないので、
冷凍の、お好み焼き。
でも、花子さんの大好物。

 

食べている間に、着替え。

 

どこかへ行くの。

 

お客さんのところへ、行って来る。
できるだけ早く帰るよ。

 

うん。

 

素直だ。
食べ終わる前で、タイミングが良かった。

 

家を出て、5分もしないうちに、
電話がかかる。
電話をかけることが出来て、
少し安心。

 

どうした。

 

別に。

 

お好み焼き、食べた?

 

全部食べたよ。

 

美味しかった?

 

美味しかった。

 

じゃあ、よかった。
できるだけ早く帰るからな。

 

うん。

 

今のところ、大丈夫そう。

 

駅で立ち食い蕎麦を食べる。
以前なら、
ラーメン好きな僕は、
訪問先の、駅の周りで、
美味しそうなラーメン屋さんを、探すんだけど、
そんな暇がない。

 

2時に取り引き先へ。
話が細かいところまで進み、
そこを出たのが、5時。

 

その間、花子さんから電話は、一回もなかった。
すぐに、電話をする。
出ない。
何度も繰り返したら、やっと出た。

 

今終わったよ。
どう、大丈夫?

 

大丈夫だよ。

 

明るい声を聞いて、
安心した。

 

これから、帰るからな。

 

うん。

 

五反田から、乗り換えの大崎で、
もう一度、電話。

 

話し中だ。

 

花子さん、さっき電話に出たけど、
受話器を、かけ忘れている。

 

向こうから、かける電話は、
多分、電池切れだろう。
連絡が取れなくなってしまった。

 

どんどん心配になり、
夕食の弁当だけ買って、
寄り道をせず、帰宅。

 

玄関を開けたら、
ランが、
階段から転げ落ちるようなスピードで、
駆け降りてきた。
そのあとから、花子さんも。

 

顔は、笑顔だった。

 

安心した。
どっと、疲れが出た。

 

部屋を見ても、荒れた様子はなかった。
テーブルに置いといた、
果物とお菓子は、全部なくなっていた。
落ち着いて、過ごせたようだ。

 

なんだ、まだできるじゃないか。
でも、危なっかしさはある。
僕も、安心して出かけることができない。

 

やっぱり、今後のことを考えると、
支援をして頂かないと、いけないな。

 

 

 

 

シャッターを閉めようとしたら、
床に、水溜りが出来ていた。

 

オシッコだ。

 

トイレを見る。
ランの、トイレシートが濡れていた。
ランは、濡れたシートの上に、
オシッコをしない。
我慢するか、トイレの入り口にしてしまう。

 

便器の中を見た。
花子さんが、用を足したあとがある。
流し忘れて、残っている。
僕がいない間に、トイレに入れた。

 

さあ、犯人は、どっちだ??

 

 

 

帰ってから、平穏な時間が過ごせたので、
どっちでも、いいや。


 

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