前回の日記、

 

消化器内科の診察と同じ日、
花子さんと僕の、
精神科の診察もあった。

 

診察室に入る。
まずは、花子さんから。

 

寒いですね。

 

はい。

 

最近いかがですか。

 

はい。

 

夜は良く寝れてますか。

 

はい。

 

お食事は食べられてますか。

 

はい。

 

私の名前を覚えてますか。

 

・・・
わかりません。

 

○○と言います。

 

ああ、そうです。
すみません。

 

いいんですよ。

 

ご主人から見て、最近はどうですか。

 

退院の頃から出始めた、見当識障害が、
強くなってきています。

  ( 見当識障害 → 時間や、場所がわからなくなることです )

 

波がありますが、悪い時は、
部屋にいても、自分の家ということが、
分からなくなっています。
家の中でも、どこに居
れば良いのか分からないので、
手を引いて、場所を教えています。

 

大好きだったお菓子や飲み物を、
何も食べないので、
よく聞いてみたら、
他の家のものを、
勝手に食べてはいけないと思っているようです。

 

冷蔵庫を開けることも、しなくなりました。

 

居場所が分からず、いつも私の後をついて来ますので、
仕事をしている時も、横に座らせています。

 

進行していますね。
居る場所が分からないことから、
外に出て行かなければ、良いんですがね。

 

ついこの前、
玄関から出て、門の前に立っていたことがありました。
そこから先へは進めないようで、
長い間、いたようです。

 

外に一人で出るようになると、難しくなりますね。
危険ですからね。
これからのことを、考えていかないといけませんね。

 

失禁はどうですか。

 

一時ありましたけど、最近はないです。

 

睡眠はどうですか。

 

良く寝れています。

 

食事も大丈夫ですね。

 

はい。

 

お通じはどうですか。

 

はい、大丈夫です。

 

これからは、徐々に体の機能も落ちてきてしまいますね。

 

薬は今までと同じで良いですか。

 

はい、お願いします。

 

次回は、5週間後でよいですか。

 

はい。

 

ご主人はどうですか?

 

と言うことで、花子さんの診察は終わった。
僕のことは、次の日記で。

 

 

 

 

今の家に住み始めて、もう23年になる。
花子さんにとっては、茨城の実家より長く暮らしている。

 

でも、自分の家という感覚が薄れてきた。
何度も、「行くところがない」と言うので、 

 

自分の家はどこなの?

 

と聞くと、

 

わからない。

 

と言う。
でも、今日、

 

いばらき

 

と言った。

 

昔の記憶は、忘れない。
そして、認知症の症状として、
昔の自分に、戻ることがある。

 

今の花子さんの住まいは、
40年前に、戻っているのかな。

 

他のことは、現在のまま。
自分の置かれている、時間と場所、空間が、

 

行ったり来たりしている。

 


 


 

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