5月9日 10時に電話が鳴った。
 
こちらは、○○消防署救急隊です。
スリブリ○夫さんは、ご家族ですか。

 
ハイ、父です。

 
駅のホームから落ちて、救急車が呼ばれました。
頭を打って、出血をしています。
命に別状は、ありません。
意識も、しっかりしています。
駅まで、来れますか。
 
すぐに、伺います。
 
お袋に知らせる。
びっくりして、言葉も出なかった。
 
花子さんを、置いていくのは心配だったけど、
何とか、頑張ってもらうしかない。
緊急事態というのは、理解したようで、
見送ってくれた。
 
 
その日、親父は、月に一度の
趣味の会の集まりに、行く予定だった。
 
大正6年生まれの、92歳。
耳が聞こえ辛く、目も衰えている。
病院などは、付き添いが必要だが、
足は元気で、一人で出かけられる。
 
この日も、9時半に家を出て、
楽しみにしていた。
 
 
親父は、9年前に、両目の白内障の手術を行った。
最近、右目のレンズの裏に、汚れが付き、
治療をしている。
右目はほとんど見えず、左右のバランスが違っている。
 
両耳に、補聴器を入れている。
それでもあまりよく聞こえず、感覚が鈍っている。
家の中で、僕達とすれ違っても、
気がつかないことが多い。
 
多分、ホームの端を歩いて、
踏み外してしまったんだろう。
 
 
駅に着くと、救急車が止まってた。
 
中に入る。
興奮した様子で、話しをしていた。
服は脱がされ、頭と胸に、包帯を巻いていた。
 
救急隊の人から、受け入れ病院を探していると聞く。
診察券を出し、今通院している大学病院に、搬入を頼む。
 
受け入れOKで、すぐに出発した。
 
 
病院に着いて、救命救急に運ばれ、
応急処置。
その後、脳神経外科の、Dr.も入り、
検査、治療が始まった。
 
処置が終わるまで、2時間くらいかかった。
その間に、2回説明がある。
家でも心配していると思い、
何度も、電話をした。
 
 
すべてが終わり、Dr.に呼ばれる。
 
今治療が終わりました。
頭に大きな怪我をして、
12針縫いました。
 
CTを撮って調べましたが、病名は、
 
 頭蓋骨陥没骨折、
 脳挫傷、
 左4、5助骨骨折、
 左前腕部挫傷   
です。
 
他に、
 一部記憶喪失があります。
家を出てから、現在までの記憶がありません。
 
CTの画像を見せてもらった。
 
この部分の頭蓋骨が、陥没しています。
陥没部が脳を押して、脳挫傷もあります。
また、この白い点が、血の塊です。
 
ホームから線路に落ちた割には、
幸い、陥没が浅いです。
 
治療としては、特に手術や、ギプスなどは行わずに、
経過観察になります。
92歳と言う高齢から、全身麻酔を行うリスクの方が
大きいです。
 
明日の午前中に、もう一度CTを撮り、
変化がないようでしたら、このまま経過観察を続けて、
1週間ほどで退院になります。
 
高齢なので、入院中に、認知症の進行、感染症、
下肢筋力低下の恐れがあります。
 
 
外には、警察の鑑識官が待っていた。
事情聴取を、行われる。
  
人に押されて、落下した可能性を調べられる。
事件性はないと、判断された。
 
 
ICU(集中治療室)に入院したので、面会に行った。
話しをすることができた。
 
今、どこにいて、何が起きたのか
全く、理解していない。
 
3時に病院を出た。
昼食を取っていないのに、気がつく。
駅に車を止めて、立ち食い蕎麦を食べて、
家に戻った。
 
お袋と、花子さん、ランが、1階で待っていた。
病状を説明し、入院の仕度をして、
3人で、病院へ行く。
 
 
車の中で、お袋、
 
花子さんが心配して、ランを連れて、下に来てくれたのよ。
本当に助かった。
もし一人だったら、落ち着いていられなくて、
心配ばかりしていた。
心が休まったわ。

 
それは、良かった。
 
でも・・・・おそらく・・・・違うな。
 
花子さんは、親父が救急車で運ばれたのは
覚えていなかったと思う。
 
僕がいないので、ランを抱いて、外をうろうろしていた。
首輪がついていなかったから、
抱きっぱなしだったんだろう。
 
そこに、お袋が外に出て、
花子さんを見つけ、部屋に入れた。
 
部屋に入ってからは、花子さん、聞き役で、
話をあわせ、
お袋を、慰めた。
 
多分、当っているだろう。
 
 
 
5時に、病院に着いた。
ICUのままだ。
 
かなり混乱している。
法事に出席のため、
ホテルに泊まっていると思ってる。
 
挨拶に行かないといけない、と言って
立ち上がろうとする。
体は拘束されているので、
自由が利かず、いらつく。
声を張り上げた。
 
ICUには長時間居られないので、
病院を出る。
 
 
これから、どのようになっていくのか。
不安で一杯になる。 
 
  
 
認知症に関係ない記事です。
このブログは、僕のための、
覚え書きでもあります。
ご勘弁を。
 
 
救急車で運ばれ、経過観察の間、
どうなることか、心配でした。
 
でも、今は元気になっています。
奇跡の、復活です。
安心して、読んでください。
 
 

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