雨の降ってない日は
毎日、6時半~7時に、
ランを連れて、
花子さんと、散歩に出かける。
 
夕食の、食材買出しの時もある。
スーパーの駐車場に、車を停めて、
まず、40分ランの散歩。
その後、買い物。
 
 
 
  
散歩、そして、買い物の後に必ず起きること。
 
何度か書いた、帰宅拒否だ。
まだ、続いている。
 
家の近くに来ると、急に足取りが重くなる。
 
 
こんなところ、いかない。
 
だって、ここは僕と花子の家だよ。
 
ここは、いえじゃない。
 
そうか、じゃあ一緒に帰ろう。
どこに行く?

 
やすおちゃんのところ。
 
  安夫ちゃんは、花子さんの従兄弟だ。
  花子さんは、4人兄弟。
  上3人が男で、末っ子の一人娘。
  子供の頃、兄弟、従兄弟と、
  いつも駆けずり回っていた。 
 
だって、安夫ちゃんのところは、茨城だから遠いよ。
 
すぐそこ。
じゃあ、こうちゃんのとこ。

 
  康ちゃんは、安夫ちゃんの兄さん。
 
今行っても、皆いないよ。
 
いる。
こっち(茨城の人達)はみんな、やさしいんだから。
おまえと、ぜんぜんちがう。
 
僕も、優しいと思うんだけどな~
 
やさしくない!!

 
 
荒れ始めた時は、花子さん、
40年前の生活に、戻っている。
家も、茨城の実家。
従兄弟も、すぐ裏にいると思っている。
 
今住んでいる家は、他人の家で、
知らない人がいると、思ってる。
 
 
 
話をしながら、少しずつ家へ。
2歩進んで、1歩下がりながら。
 
その間、ずっとわめいている。
僕は、つかんだ腕を離さない。
 
 
じゃあ、一緒に行こう。
茨城に行くには、お金を持たないと。
ちょっと、2階に行こう。

 
どっかへ、つれていこうとしてるんだろう。
 
 

 
延々、30分以上続く。
 
最後は、腕を強引に引く。
後ろから両腕を回し、中に入れる。
 
花子さんの、絶叫が響く。
密集した住宅地なので、
近所の人は、驚いているだろう。
 
僕の両腕は、引っかき傷、爪あと、
アザだらけだ。
血も出て、ジンジン痛む。
 
 
玄関に入れ、外から鍵を閉める。
虚脱感に襲われ、
僕は、しゃがみこんでしまう。
 
 
 
悲しい。
 
  
 
毎回、トラブルになるのだから、
出かけなければ、いいんだけど、
花子さんにとっては、唯一の運動。
ランと、散歩を楽しむ時間。
 
散歩しながら、
綺麗に手を入れられた、
庭を見て楽しみ、
花に癒される。
 
すれ違う子供、仲の良い親子、
犬の散歩をしている人達と、触れ合いたい。
 
花子さん、良い表情をするんだな~
 

 
それに、玄関に鍵をかけて
出られないようにしている、
後ろめたさもある。
  ( もっとも、今までも家から出ることはなく
    部屋の中に、ずっといたんで、
    変わりはないんだけど )
 
 
花子さんは、玄関に入ると、
2階に、駆け上がる。
ベランダに行き、座っている。
 
僕は、疲れた体に、活を入れて、
晩御飯作り。
 
作りながらのビールは、
欠かせない。
一日一番の体力を使った後なので、
体にしみこむ。
 
 
花子、晩御飯出来たから、おいで。
 
何度か声をかけて、ようやく来る。
 
花子さんにも、ビールのサービス。
 
相変わらず量は食べられないが、
少しずつ、食べれるようになった。
 
 
すみません。
 
いいえ、どう致しまして。
 
食べてもいいいの?
 
花子のために作ったんだから、
遠慮なく食べな。
 

あんなことしちゃいけないね。
 
気にしなくていいよ。
ほら、食べな。
 

 
花子さん、戦いの後は、急に、素直になる。
反省もしている。
長い時間、続かないけどね。
 
体を思いっきり動かして、ストレス解消か。  
 
 
でも、この気持ちを持っているんで、
許せてしまう。



  
ブログランキングに参加しています。
応援クリック、お願いします。

    ↓
banner_03.gif