Dr.の説明を受けた翌日から、
隔離室からの、部分開放が始まった。
 
部屋から出たのは、
10時から16時までの、
6時間。
 
「部分」と、聞いていたので、
30分位かと思ったが、
6時間の、長時間だ。
 
 
 
 
18日、19日も、病院へ行って、
看護師から、説明を受けた。

  
すごく穏やかに、過ごしているらしい。
 
 
病棟は、病室が並び、
手前に、皆さんが集まる所がある。
そこで、自由に過ごす。
食事も、その場所だ。
デイサービスのような、雰囲気。 
 
ナースステーションは、隣にある。
 
 
 
 
18日は、皆さんの集まるところには、
入って行けなかったようだ。
 
急な入院でもあり、認知症病棟なので、
年配の方ばかり。
若年の人は、ほとんどいない。
 
花子さんは、入院していると言うことを
まだ、理解していないと思う。
 
居場所を見つけられなくて、
通路を、様子を見ながら、歩き回っていた。
 
看護師が、ナースステーションに、
椅子を用意してくれた。
 
そこには、白衣を着ているが、
元気で、同年代の人がたくさんいる。
 
椅子に座るのも、9日ぶりだ。
そこの近くにいた、看護師、作業療法士と、
ずいぶん話が、弾んだようだ。
 
うちのお父さんは、料理が上手なんです。
すごく、美味しいんですよ。
 
昔は、かわいいって言われたんです。
  ( 恥ずかしがって、決して言わない言葉だ )
 
沢田研二が好きなんです
  ( 初耳。 昔は、前川清じゃなかったっけ )
 
ランは、すごくかわいいんです。
 
ずいぶんと、話をしたらしい。
笑顔も、たくさん出た。
看護師が、
 
ちゃんと、話ができるんですね。
 
と、言っていた。
 
昼食も、ナースステーションで食べる。
完食だ。
今まで、半分以上は残すと、聞いていたので、
安心した。
 
 
 
19日は、皆が集まっているテーブルに、行けたようだ。
昼食も、そこで食べた。
 
立ち上がって、歩いているが、
徘徊と言う感じではなく、
様子を見て回っているらしい。
 
 
 
両日とも、機嫌が悪くなる時もあった。
でも、テーブルを叩いたり、
暴れたりすることはなく、
表情が、険しくなり、介護拒否が始まる程度だ。
 
着替え、風呂は、拒否する。
10日間、同じ服を、着続けている。
途中、セーターを脱いだので、
他のセーターを着せてもらい、
今までの服は、持ち帰った。
 
悪臭がした。
排泄物の、臭いもする。
下着、シャツは、もっと臭いと思う。
 
でも、着替えさせようとすると、
強く、反発する。
 
家でも同じなので、想像がつく。
 
コツがわかっているので、
僕がやれば、簡単だが、
そうも行かない。 

 
 
 
部屋に戻る時は、嫌がるようだ。
看護師は、外で過ごした後、
部屋に戻るかを、心配していた。
 
やはり、抵抗はある。
ただ、入院当初のように、
力ずくで、部屋に入れなければ
ならないようなことは、ない。
 
看護師が中に入ると、
嫌がりながらも、付いて行き、
入った後は、おとなしくなるようだ。
 
 
 
見舞いに行ったときは、
看護師に、僕のことを話したか、
聞き続けた。
 
家族会、前回の入院でも、
僕のことを、嬉しそうに話していた。
 
でも、今回は、8日間、
僕のこと、ランのことを、
一度も話さなかった。
 
それだけ、緊張と、恐怖から、
余裕がなかったと思う。
 
この二日間は、たくさん、話をした。
ようやく、余裕が出てきたかな。
 
 
 
 
直接の、面会ができないのは、
続いている。
 
会えるのは、まだまだ先になりそうだ。
 
モニター越しで、見るだけだ。
 
相変わらず、部屋をウロウロし、
ガラス窓を、蹴飛ばしている。
 
歩き方、足取り、姿勢。
蹴飛ばす時の、力加減、
座っているときの、視線。
部屋に、唯一あるマットレスを、たたむ。
また広げて、移動。
 
一つ一つの動作を見て、
花子さんが、何を考え、何をしたいのか、
すべてが、わかる。
  
欲求、怒り、不安、訴え、あきらめ、希望・・・ 
思っているだろう、ことが
言葉になって、聞こえてくる。
ちょっとした動作で、
すべて、読み取れる。
 
 
 
 
少しずつ、穏やかさを取り戻してきたのが、
救いだ。
 

 


  
    
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