「デイサービス スリブリ」は、
順調に、営業を続けている。
 
利用者は、一人。
ヘルパーも、一人だ。
 
週に一度、病院までお迎えに行く。
 
利用者の、花子さんを、お連れする。
 
 
 
車の中には、癒し犬のランちゃんが、待機だ。
ちゃんと覚えていて、顔をなめる。
お利口さんだ。
 
少し散歩。
 
菜の花畑。
花桃。
早咲きの桜。
 
心が躍る、春がやってきている。
 
 
 
事業所まで、連れてくる。
 
利用者さんは、25年も住んでいた我が家だが、
初めてのように、新鮮だ。
 
ランちゃんは、お利口さんなんで、
真っ先に自分の家を見つけ、
門を入り、5段の階段を上り、
玄関の前で、カギを開けてもらうため、
お座りをして待つ。
 
花子さんは、どこに連れてこられたのか、
分からない。
 
いいの?
はいって、だいじょうぶ?
 
大丈夫だよ。
家に帰ってきたから。
 
なんだ、
いえか。
ああ、よかった。
 
2階に上がって、
椅子に、座らせる。
  
散歩をしたんで、
のどの渇きを、取るために、
ドリンク。
 
花子さんの好きな、
アイスカフェラッテ。
病院では、口にすることが出来ない、
飲みものだ。
 
一口飲むたびに、
 
おいしい~
 
と、伝えてくれる。
 
 
 
昼食の用意。
その日は、花子さん大好物の、
冷やし中華だ。
 
前日、買い物をした時、
スーパーの棚に、今季初登場を見つけ、
買ってきた。
 
病院で食べれない、
生野菜、ハムをたっぷり。
 
いつも、火の通ったものしか出てこないので、
せっかくだから、
サラダ風冷やし中華にした。
  
レタス、きゅうり、モヤシ、トマトが、たっぷり。
 
冷し中華 
 
飲み物は、さすがにお酒ではなく、
レモンウォーター。
 
これも、久しぶりだ。
大好物揃い。 

 
 
 
食事の後は、お風呂。
 
病院では、最近、女性スタッフが介助してくれているので、
月、木のお風呂は、毎回入っているようだ。
 
洗濯物の溜まり具合を見れば、良くわかる。
 
でも、大勢の中の一人なので、
丁寧には、洗えてないと思う。
 
ゆっくり湯船に浸かってから、
頭のてっぺんから、つま先まで、
よ~く、洗う。
 
もう一度、風呂の中に入り、
タオルを渡す。
 
顔を拭きながら、
 
きもちいね~
 
ゆっくりと、くつろいでいる。
 
 
 
風呂から上がったら、
眠そうにしていた。
 
ちょっと、お昼寝しようか。
 
うん。
 
ベッドに入れる。
干しておいた、ふかふかの布団、
羽毛の、掛布団だ。
 
なかなか寝付けず、何度か起き上がる。
病院と違い、寝心地が、良すぎるからか。
よそに来たようで、ちょっと、落ち着きがない。
 
 
添い寝をしてあげた。
 
安心したかな。
すぐに、寝付いた。
 
4~50分、寝息を立てて、熟睡していた。
 
 
 

たまたま鳴った電話で、
起きて来た。
4時を過ぎていたので、良いタイミング。
 
じゃあ、散歩でも行こうか。
 
花子さんを着替えさせて、
病院へ、送る。
 
病棟に入ったら、看護師さんとの連係プレイ。
 
看護師さんに、手をつないでもらって、
僕は、身を隠す。
 
そのまま、病棟を出る。
後は、看護師さんに、お任せする。
 
 
 
楽しかった後の、別れは、
花子さんを、すごく、不安にさせる。
 
何度かに一度は、失敗して、
悲しませてしまう。 
 
さりげなく、いなくなると、安定して、
その後を、過ごせる。
 
後ろ髪を、引かれることもあるが、
無事に、病院を出れれば、
次も楽しみにできるって、言うものだ。
 


 
 
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