花子さんの、食事介助のために、
5時半に病院へ行くのは、
毎日続いている。
 
僕が行く時は、
廊下を徘徊しているか、
デイルームの、椅子に座っている。
 
6時から夕食が始まるので、
皆さんには、
お茶と、オシボリが配られている。
 
いつものように、花子さんは、
僕を見つけて、駆け寄ってくる。
 
笑顔は出るが、
最近は、言葉の出が、少ないかな。
   
スタッフの方が、
いつも、僕と花子さんのために、
部屋を用意してくれる。
 
6人掛けのテーブルが二つ。
冷蔵庫、おしぼり、炊事場が付いた部屋。
リハビリ、レクリエーション、などにも、
使っている、多用途ルーム。
 
この時間は、面会者もいないので、
二人にしてくれる。
 
ゆっくり、笑いながら、
 
美味しいだろ。
 
おいしい
 
と言って、夕食だ。
 
花子さんは、自分で食べることができないのは、
変わらない。
 
でも、僕が、スプーンにのせて、
口に運べば、完食だ。
お茶も、コップ2杯、400cc飲む。
 
 
 
最近、新しく入院する人が、増えた。
まだ、皆さんと一緒の食事に、慣れていない。
 
落ち着きが出るまで、
皆さんとは、別の部屋で、食事をとる。
花子さんと食事をする、多目的ルームだ。
 
看護師さんから、
 
今日は、部屋を使っているので、
病室(4人部屋)まで運びますので、
そちらで、ご飯を食べてもらえますか。

 
いいえ、
デイルームで、構いません。
そちらに行きます。
 
デイルームに行くと、
たくさんの人が、食事が運ばれるのを待っていた。
 
認知症病棟なので、
入院している方達の症状は、
まちまちだ。
 
穏やかに座って待っている人もいれば、
絶えず、怒って、怒鳴っている人。
机をたたいている人、
独り言を、言い続けている人。
表情が、乏しくなった方も、多い。
 
看護師さんの食事介助もあるので、
ベッドから起きれない人も、
口から食べれる方は、
皆さん、ベッドごと移動して、
デイルームにいる。
 
夕御飯が運ばれるまでは、
とても、にぎやかだ。
 
各テーブルに食事が運ばれると、
デイルームは、急に、静かになる。
 
僕も、花子さんに、ご飯を食べさせる。
 
美味しそうな料理だったけど、
さすがに、写真を撮るのは、やめといた。
 
あたりを、見回す。
 
なんと、
 
皆さん、お箸、スプーンを上手に使いながら、
自分で、食べているではないか。
 
こんな言い方をすると、大変失礼だが、
花子さんより、重い症状と思われる人たちも、
お箸を使って、食べている。
 
看護師さんが介助をしているのは、
車椅子に乗っている人と、
ベッドに寝ている方だけだ。 
 
  
数か月前までは、
花子さんも、デイルームで、
皆さんと一緒に、
お箸を上手に使いながら、
自分で食べていた。
 
僕は、横に座って、
会話をしながら、
見ているだけだった。
 
 
 
花子さんは、自分で食事をすることができない。
朝、昼、晩、誰かしらの、介助が必要。
 
でも、豊かな感情は、残っている。
 
人それぞれ、
病状によって、出てくる症状は違う。
 
不思議な、病気だ。
 
 
その人に寄り添った介護が出来れば、
たくさんの可能性が残っているのではないかと思う。
 
 
 
 
 
先日、若年期認知症家族会「木曜会」で行った
鎌倉。
 
紅葉には、まだ早かったが、
円覚寺を、ゆっくり散歩した。
  
花子さんには、サポーターさんがついてくれて、
楽しく過ごすことができた。 
 
kamakura 
 
花子さん、何を願ってる?
 
nagai 
 
家でお留守番のラン、
まだ、カラーがはずれない。
でも、体の一部のように、慣れている。
 
ran 
 
 
晩御飯です。
 
花子さんは、
白身魚の、カレー焼定食。
カレー粉をまぶして焼いていた。
美味い。 
  
白身魚のカレー焼き定食 
 
僕は、
鰤の照り焼きと、
鶏と豆腐の、水炊き。
これからは、手抜きの鍋の季節。
鍋奉行の僕には、ありがたい。
お酒は、秋田の「まんさくの花」
旨い酒です。
 
ブリの照り焼き
 
  
     
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