病院へ一時外出届けを出して、
花子さんを、美容院へ連れて行った。

前回はいつだったろう?
3月くらいだったかな。
ずいぶん伸びてしまった。

花子さんは今車椅子だが、
姿勢が前かがみだ。

髪の毛が顔にかかり、表情がわからない。
顔色もわからず、前にドアに頭をぶつけ、
コブができたのを、看護師さんが見逃してしまった。

それからは、ゴムで髪を止めている。
病院では髪型は自由なので、
特にカットするように言われていないが、
やっぱりすっきりしたほうがよい。

僕は毎日病院へ行くが、いつも夕食の介助なので、
なかなか昼間行けず、タイミングが合わないまま
髪が伸びてしまった。



親父の主治医から説明を聞くので、
それに合わせて行ってきた。

行ったのは、11分でカットをしてくれるお店。
以前は、カットから一通りで40分かかったが、
最近は、もっぱらここ。

花子さんがじっとしていられる限度が10分なので、
ちょうど良い。
安いしね。



美容院へ入ったのが14時。
いつもは順番待ちで並んでいるが、
お客は花子さんだけで、ラッキー。

花子さんの横の椅子に座らせてもらう。

これまではボブ(という髪型らしい)だったが、
くずして、短めにしてもらう。

洗濯バサミみたいなクリップで髪をあげ、
内側からカットしていく。

女性のカットを間近で見るのは初めてなので、
面白い。

花子さんは顔が右斜め前に倒れているので、
左右のバランスを見る時は、僕が頭をおこす。
助手みたいだ。


花子さん、くしでとかしてもらう時は、気持ち良さそう。
でも、髪を引っ張られ、カットの時は、シカメッツラになる。

顔は斜め前に倒れているが、
1分おきに顔をあげて、横にいる僕を見る。
そのたびに、ニコッと笑う。

本当に、1分ごとに、僕と目を合わせて笑うんだな~

美容師さんは、若年認知症の人は
あまり経験がなかったようで、戸惑っていたが、
だんだんと慣れ、
花子さんが笑顔を出すたびに、
一緒になって笑う。

僕と3人で、声を出して笑ってしまった。



すごいよな~
花子さんの残された感性。


これがあるから、毎日病院へ行ってしまう。



10分たってカットが終わった。
シャンプーはないので、ドライヤーで
切った髪を飛ばす。

椅子から降りた途端、
花子さんは大きな声で、怒鳴り始めた。

美容師さんは、驚いてあとずさり。
でも、いつものことなので、僕は気にしない。
手を握って、

良かったな。
気持ち良かっただろう。
すっきりしたよ。


と言うと、笑顔になった。



カット前の花子さん。

カット前 
車から降りる時、
ちょっと表情が悪かったので、隠します。


カット後の花子さん。

カット後 

病院へ戻って、みんなにおだてられ、
笑顔。 (ちょっと写真写りが悪いが)


さて、晩御飯。

花子さんは、肉団子のウマニ定食。

肉団子うま煮定食 

僕は、タイの兜焼。
ジャガイモとひき肉のそぼろ煮も作ってみた。
お酒は和歌山の黒牛

鯛の兜焼きとジャガイモのそぼろ煮 

       
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