花子さんと僕の間では、
会話が成り立っている。

他の人からすれば、奇声かもしれないが、
僕が話しかけて、相槌を打てば、
ちゃんと答えている。

今は、喉の奥から、

あ~~ が~~~

としか言えないが、

出す声の長さ、
抑揚、
トーン、
表情、

読み取って、返事をすると、
顔をくしゃくしゃにして笑ったり、
口を尖らせたり、
わざといじわるっぽい顔をして、



豊かな表情と、
笑顔で、



ちゃんと、
話が通じてる。

キャッチボールが出来ている。



僕が行った時だけの、
病棟内の歩行練習、

食事介助、

歯みがき、
乳液、リップクリーム。

いつもの習慣を繰り返すが、
四六時中、声掛けをしている。


ちゃんと、応えてくれるんだな~



今は、ベッドでの食事。
4人部屋なんで、
僕が食べさせている間に、
看護師さんが他の人に
食事介助をしているときがある。


僕と花子さんのやり取りを
いつも笑いながら見ている。


お話をしてるんですね。

花子さんは、ご主人が大好きなんですね。

うれしそうですね。

そんな声掛けをしてもらうと、
僕が嬉しくなる。



食事が済んだとき、

花子ちゃん、これで終わりだよ。
良く食べたね。
おなかいっぱい?


あ、あ~、あ。

そうかいっぱいか。


そうしたら、看護師さん。

いっぱいっておっしゃてましたね!

驚いていた。

花子語をみんなに通訳してやりたい。
 
 
 
花子さんの連写です。
 
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さて、晩御飯
焼肉、納豆
お酒は広島の酔心

焼肉 


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講演会のお知らせ
2月19日 東京都府中市
fuchuu  
2月29日 東京都新宿区
新宿区
3月2日 神奈川県海老名市
海老名市
3月13日 京都府南丹市
京都府南丹市

他にも予定が入っています。
一般公開講演会は、またお知らせします。

さて、本題

2月11日から今日まで、
お袋はショートステイに行っていた。


毎月1度、4泊5日のショートステイをお願いしている。

以前はショートステイに行くのを非常に嫌がり、
家で過ごしたいと訴えていた。
そのために、少しでもショートステイになじむよう、
色々と工夫をしていた。

今は、抵抗なく行ってくれる。

一つには、僕がいなければ
一人で家で過ごせないというのが分かっていること。
しょっちゅう、

もしお兄ちゃんがいなかったら
私は生きていけない。

と言っている。

ショートステイは、
僕の大阪出張を口実にしている。

会社が景気良かったころは、
月に一度は大阪へ行っていた。
今は仕事がらみで行くことはないが、
お袋の中で、出張には理解がある。

もう一つは、
何度もショートステイを使っていて、
ようやく慣れてきたからかな。

温かいスタッフばっかりだ。

先週、ようやく、大決断の末、
特別養護老人ホームの
申込書を郵送した。

5か所の申し込みをできるが、
この施設、1か所に絞った。
花子さんの申し込みと同じ所。



ショートステイの期間、
ゆっくり寝させてもらえた。
毎日、熟睡だ。

でも、お袋がいないのに、
1時間おきに目を覚ましてしまったけど。

寝入っているところを起こされるのではなく、
自分の睡眠のリズムで起きるので、
寝不足感はなかった。



料理は、なんと
昼食1回作っただけで、
あとはすべて外食。
夕食は一度も家で食べなかった。


講演 1回、
家族会の世話人会 1回、
認知症家族会のためのチャリティーコンサート 1回、
僕自身の病院 2回

用事が入っている日に合わせてショートを組む。
忙しく外を回るのは変わりない。

そして、せっかくの一人なんで、
なかなか会えない連中に声を掛ける。
息子夫婦とも飲むことが出来た。

そんなこんなで
ゆっくりくつろげた。


もう少ししたらお袋の帰宅だ。
英気を養わせてもらったので、
優しく迎えよう。


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まずはじめに、
講演会のご案内です。
地域にお住まい、在勤、在学の方で
お時間がある方はお出かけください。

東京都新宿区
新宿区 
神奈川県海老名市

海老名市 

京都府南丹市

京都府南丹市 
さて、
ここから本題。

先月末、「若年認知症家族会☆彩星の会(ほしのかい)」の
定例会があった。

家族、本人と別れて、2時間半つどう。

本人たちは、正月遊びと、お汁粉作り。
家族は、毎回ミニ講演と懇談会。



今回の家族の部は、

南魚沼市立ゆきぐに大和病院の院長で、
彩星の会 顧問、
若年認知症サポートセンター 理事長、
全国若年認知症家族会・支援者連絡協議会 会長

若年認知症ではリーダー的存在の
宮永和夫先生の講演だった。


演題は、「中期から末期までの対応法」


前月の世話人会で、
宮永先生に何を講演していただくかと検討した。

今回のテーマは僕のリクエストでもあった。



認知症の講演会と言うと、
初期から中期にかけてのことが多い。

介護家族にとっては、一番大変な時期だ。

本人の中でも不安感や恐怖心が強く、
介護家族に、つい強く当たってしまう。

家族も認知症に対しての理解がまだできていなく、
戸惑いが出る。

理屈では対応の仕方はわかるが、
普段の生活の中では、
イライラして反発してしまう。

同じ土俵に乗って争ってしまう。

経験者、専門職の方からのアドバイスが
一番大切な時期なので、
認知症の理解と介護の仕方の講演が多い。



家族会に参加する人は、ご本人の状況は様々だ。
初期の人もいれば、重度の人、看取った人もいる。

認知症に対しての理解もある。

いずれ訪れる、
終末期から看取りについては
知っておいた方が良い。

先生にお願いして、今回のテーマにしていただいた。


花子さんはDr.から終末期に入っていると言われた。
その時の記事がこれ


宮永先生の話の中でも、
「終末期」
について説明があった。


「終末期」とは、「適切な医療を受けても回復の可能性がなく、
死期が間近と判断される状態」と定義される。

米国のホスピス協会の定義では、
「歩行に障害があり、自分では歩けない」
時期が終末期だそうだ。

日本では、食べることに重きを置く。
「食」を大事にする文化の違いからきている。
「食事を自分では取れない」
「嚥下に障害があり、誤嚥することが多い」

上記の二通りは、期間不明の終末期。


あと数日となると、
「血圧の低下が続き、乏尿ないし無尿である」
「食事が全くとれない」
「意識が混濁ないし、ない」


数時間で死を迎える段階だと、
「呼吸が時々止まる。ないし、呼吸していない」
  →「鎌倉時代の死の意味」
「心臓が時々止まる。ないし、脈がない」
  →「江戸時代以降の死の意味」

定義から見れば、
花子さんは終末期に入っているのだろう。
医療の立場からの見方だ。

僕は、終末期とは思っていない。
家族としては、体の機能が衰えるだけではなく、
感情表現、反応、反射がなくなった時が
終末期だと思う。

花子さんは、まだまだ豊かな感情がある。
表情で介護家族を喜ばすことがある。
僕にうれしさを、持たせてくれることがある。


なだらかな下り坂を、ゆっくり歩っていると思う。



本人の意思決定、延命措置、死についても話があった。
宮永先生の講演を聴けて良かった。
理解が深まった。

質問の時間に、僕が訪ねた。

今は延命として胃ろうをしないでいようと思っています。
でも、まだ意識があるときに、
食べるという行為を忘れて食べれなくなった時、
胃ろうをするか悩むと思います。

アドバイスがあった。

最後の選択は、どのようにしたとしても悩みます。
あとあとになって、これで良かったのかと後悔をします。
そんな時は、一緒に酒でも飲んで、 話を聞きますよ。


なんと素晴らしいアドバイスなんだろう。
涙が出るようだった。



僕がもう一つ所属している、
認知症の人と家族の会神奈川県支部支部長で
川崎幸クリニック院長 杉山孝博先生もそうだが、
医療従事者として、認知症の本人と介護家族に
関わっている人は、
本当に、

すごい

尊敬する方々だ。



さて、晩御飯。
たまには花子さんのミキサー食も
この日の献立は、
揚げ豆腐そぼろあんかけ、
青菜のごま風味
きんぴらごぼう
メロン味栄養補助食品

1gatu23nitin

色がその通りだ。

僕は、ハンバーと野菜炒め、サラダ。
お酒は富山の満寿泉

ハンバーグ 

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