今日も病院へ行ってきた。

これは、
僕が花子さんの笑顔を楽しみにしているので、
しょうがない。
自己満足の世界かな。


病室に入ると、
目を見開いて、
空を見ている。

お父さんだよ


話しかけても、
上の空。

頬に手を当て、
何度か呼んでいるうちに、
こっちの世界に戻ってきた。

笑顔が出たので、
満足。


爪が伸びている。
足の小指の爪は、
黒く内出血をしている。

足をバタバタして、
引っ掛けてしまったのだろう。



看護師さんに頼んで、
爪切りを借りる。


花子ちゃん、
爪を切ってあげるよ。



以前、親指の爪が剥がれてしまったが、
半年間で、ちゃんと再生している。



人の生命力を感じる。



右足の中指に、変形している爪がある。
厚くなって、爪切りの隙間に入らない。

角からカットしながら、
何とか整える。


手指の爪を切り始める。

足の爪を切っているときも押さえていたので、
声出しが始まった。

しかめっ面をしている。

花子ちゃん、
嫌なんだ。



そしたら、一瞬声が止まって、

頷いた。


言葉も出なくなり、
感情を訴えることが難しくなっているのに、
ちゃんと意思表示をする。


毎日、一瞬の奇跡を感じる。


何もできなくなっているのに、
意思を表す。


今の僕にとっては、
わずかな奇跡が起こることが、
喜びだ。



病棟を出たとき、
偶然、看護部長と会った。


この人は、入院した時から花子さんを見守ってくれている。
病棟科長の時から、ずっとお付き合い。

昔、キャラバンメイト研修のとき、
僕が介護体験を話したのも、
会場から聞いている。

長いお付き合いだ。


花子さんが頷いたことを話したら、

そうなんですよ。
私が話しかけても、
返事をしてくれます。

管理職になっても、
いまだに、診てくれてるんだ。


立ち話だが、
僕が今思っていることを話した。

明日、嚥下機能検査があるんです。

それは、是非受けてください。
検査をして、
どのようにすれば食べることができるか。
何だったら、食べれるか。
助言があります。


花子さんは食べる意欲があるので、
良い方法が見つかります。



実は、嚥下機能検査には、
少し、後ろ向きだった。

もう食べることはできないと、
最終結論を、突き付けられる気がしていた。


トライしてみるかな。


では、晩御飯。
僕は食べないといけない。
お酒を飲みながらの、気分転換。

スズキのムニエル。
お酒は、広島の酔心。

スズキのムニエル 


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