日曜日は、遅く起きてゆっくりしていた。
かみさんも起きてきて、2、3言、話す。
なんだか、顔つきがちょっと変わってきた。
落ち着かない様子になり、
足で、床を蹴飛ばし始める。
話したことと言えば、
仕事をしようか、休もうか。
午後は、どこへ買い物に行こうか。
その程度。
何気ない言葉が引っ掛かったのかな。
今まで、夜中に調子が悪くなることがあっても、
昼間はなかった。
僕が机の前に座っていると、
物を投げ始めてくる。
近くに置いてあった、棒を手に取り、
僕をたたいたり、突いたり、し始める。
しばらく様子を見る。
いつまでも繰り返して、止まない。
かみさんを責めることはしない。
責めても無駄だから。
また始まってしまったという、失望感が急激に襲ってくる。
たたかれながら、涙が出てきてしまった。
かみさんの目を、ずっと見続ける。
目を合わせない。
目が合う。
険しい目つきになっている。
でも、辛そうな目。
思わず抱きしめた。
大丈夫。
心配することない。
話しかけても、
反発する言葉しか出てこない。
強く抱いたので、
体が痛い。
離して。
と、大声を出した。
でも、そのまま抱いていた。
しばらくすると、硬くなっていた体が、
だんだん、力が抜けてきた。
体を預けてくる。
かみさんの手をとって、僕の背中に回させた。
かみさん、僕の肩に顔をうずめてる。
泣き始めてしまった。
声を出して泣いてきた。
僕は、笑い声で答える。
ずっと話しかけた。
かみさん、落ち着いてきたので、体を離す。
僕がハグしてから何分くらいたったか。
30分ぐらいの感覚。
でも、10分程かな。
実際は、5分位かもしれない。
すごく長く感じた。
花子さん、
落ち着いたら、優しい表情に戻る。
いつもだったら、3〜4時間続くんだけど、
すぐに終った。
僕の手の甲を見たら、青くなっているところがあった。
たいして、強い力でたたいているわけじゃないけど、
たまたま、棒の角が当たったみたい。
かみさんに見せる。
ほら、青タンができちゃった。
かみさん、何も言わずに、
指に、ツバをつけて、青くなっているところを撫でる。
笑ってしまった。
押さえきれない苛立ち。
そして、落ち着いたときの、後悔。
本人が、一番辛い。
午後は、気晴らしに、近所の公園へ行く。
ちょうど、梅祭りをやっていた。
まあ、ボチボチだな。
注): 棒と言うと大げさだけど、背中かきの孫の手です。
ちょっと、大振り。
孫にたたかれたと思えば、いいか。
いないけど(笑)
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