1ヵ月半に一度の診察日。
名前を呼ばれて、二人で診察室に入る。

 

お元気でしたか。

 

ハイ。

 

いつもは何をしていますか。

 

出かけたりしています。
買い物したり。

 

そうですか。
一人でお買い物をしてるんですか。

 

ハイ、行きます。(笑顔)

 

Dr.ビックリした顔をして、僕の方に

 

それはありますか。

 

いえ、最近はないです。
前は、少しだけ出たりする事もありましたが、
今はなくなりました。

 

そうですか。

 

再び、花子さんへ。

 

お金の管理もできるのかな。

 

ハイ、大丈夫です。
買い物もできますから。

 

ワンちゃんは、なついている?

 

ハイ。楽しいです。

 

ワンちゃんに、ごはんとかあげたりするの?

 

ハイ、あげてます。

 

僕の方に向いて、

 

どうですか。

 

私が言って、あげさせるようにしています。
ドッグフードをカップですくって、お皿に入れてます。
できるだけ、家内の仕事にさせています。

 

  ( それだけじゃないんだな~
    自分のおかずとか、お菓子をいつもあげてる。
    そのせいで、メタボになっている。      )

 

Dr.僕の方に向いて、

 

最近の生活面はどうですか。

 

最近は腰痛がないので、気持ち的には明るいですが、
全体的にできることが少なくなっています。

 

着替えはどうですか。

 

自分で選ぶことができなくなっています。
それから、手をどこに通せばよいのか、
ボタンはどうやって留めるのか、
などが、分からなくなっていますので、
手伝いが必要です。

 

着衣失行ですね。
  ( 衣服を選んだり、表裏、上下、前後、腕を通す場所が
    分からなくなり、上手に着れないことです。)

 

トイレの失敗はありますか。

 

時々あります。

 

そのほか、日常生活で出来なくなったことを説明する。
花子さんは、さっきまでの笑顔は消えて、
下を向いている。

 

僕の話すことで、傷つかなければ良いが。
いつも、数分前の話を忘れることが多い。
僕とDr.の話も、さっぱり忘れてくれればと思う。

 

次は、僕の診察 (この話は、また後で)
終って、診察室を出る。
僕の病状を、ちょっとオーバーに伝える。

 

かわいそ~

 

花子さん、自分の病については、
あまり気にした様子を見せないが、
僕のことは、心配してくれる。

 

話題をそらしたり、思いやりを呼び戻すのに、
時々、
使う。

 

昼ごはんは、何を食べようか。

 

これで、花子さん、元気を取り戻してくれた。

 

それにしても、Dr.からの質問で、
真っ先に、
買い物
が出てきたか。

 

これは、花子さんの願望なんだろう。
いつも頭の中に、あると思う。
最近、忙しくて、あまり外に出かけていない。
夕方の買い物も、僕一人で済ますことが多い。

 

もっと、連れ出してやらねば。

 


 

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コメント
お疲れ様です
初めて拝見しました。
この辛さは体験した家族にしか分かりませんよね…
同感しました。
私は今37才、母は68才ですが12年前に若年性アルツハイマーと診断されて6~7年 自宅介護をしていましたが、徘徊・暴力・脳梗塞が頻繁におこり自宅介護は限界との事で施設への入院となりました。今はほとんど寝たきりで もちろん家族の顔さえ分かりません…
ママっ子だった私にはとても強烈なトラウマとして心の隅に残ったままです。一番辛いのは母かもしれないですが…。
どんどん子供の様になって行く母の世話をろくにしなかった父親は去年 亡くなりました。
母のお見舞いに行く度に母は天使の様な顔をして目をうっすらあけて 何か話したげに「うぅ…あぁ…」と小さく唸ります。
私に出来る事はないのでしょうか…?ただ生かされているのか必死で生きているのか…分かりません。

花子さんに沢山の思い出を作ってあげて下さい!
そしてお身体お大事に。
2009/06/07(Sun) 23:09 | URL | なお | 【編集
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