9月2日、13時30分 
神田駅近くの取引先で、
商談があった。
家を12時前に、出ないといけない。
 
午前中は仕事をし、
花子さんに、早めの昼ごはんを
食べさせようと思い、
11時15分頃、2階に上がった。
 
花子さんを呼びに、ベランダへ。
猛暑の中、うろうろしている。
 
疲れた表情。
すぐに部屋へ入れ、
エアコンの下に座らせ、扇風機をつけた。
出した水を、美味しそうに飲んだ。
 
大丈夫か?
 
だいじょうぶ。
 
部屋に入ってないと、熱中症になって、
倒れるぞ。
 
へいき。

  
昼食を食べさせ、僕は、仕度。
時間があれば、駅で立ち食い蕎麦の予定。
   
今日、仕事で、出かけないといけないんだけど、
大丈夫?
 
だいじょうぶ。
 
僕が1階で仕事をしている時は、
1~2時間置きに、2階へ上がって、
水を飲ませ、トイレに誘導する。
体調管理もしている。
 
でも、その日は、12時前に出て、
帰ってくるのは、6時頃。
 
冷蔵庫は、開けられないが、
テーブルの上に、目に付くように
飲み物を用意しておけば
自分で飲むので、大丈夫と思う。
 
だけど、やはり心配。
外ではなく、エアコンを点けた部屋にいてほしい。 
 
ベランダに出る窓は、2箇所ある。
そこのサッシの、クレセント(回転式の錠)をロックして、
エアコンをかけて、出かけた。
 
 
 
神田駅で、立ち食い蕎麦を食べることができ
取り引き先へ。
 
商談中、携帯が鳴る。
お袋からだった。
 
3時に、1件目の商談が終わり、
家に電話をする。
 
呼び出し音だけで、電話に出ない。
もう一度電話をした。
 
受話器を取った
だが、話はなし。
 
花子さんは、受話器を取っても、
耳に当てて、話すことはない。
鳴ってるんで、受話器をとったけど
どうするかわからず、そのまま置いたと思う。
 
少し前は、僕が外に出ると
3分おきに、電話が掛かってきた。
今は、電話のかけ方がわからない。
 
受話器を取ったという事は、
倒れていない。
 
 
ひとまず、安心。
 
 
 
 
お袋から着信あったので、電話をかける。
 
なにかあった?
 

今は音が止んだけど
さっきまで、2階ですごい音がしてたんで、
大丈夫かと思って・・・

 
サッシを、ロックして出たから
多分、窓を叩いてたんじゃないかな。
割れることはないから、大丈夫だよ。
 

なんだか、大工さんが入っているような
すごい音だったよ。

 
今は?
 
静かになっている。
 
さっき電話に出れたから、大丈夫だよ。
 
なら、いいけど。
 
僕が家にいる時も
あまりに、暑いときは、
クレセントをロックする。
花子さんは、出れないので、
ドアを、ドンドン叩く。
そのうちに、振動ではずれて
窓が開く。
 
今回も、多分同じだろう。

 
 
 
もう1件回り、帰宅。
6時頃に、帰れた。
 
家に近づいてきた。
道路から、ベランダが見える。
 
おーーい。
 
呼んでみた。
花子さん、ベランダから顔を出す。
ニコニコして、手を振る。
 
大丈夫そう。
 
 
 
 
玄関前まできたら、
食堂テーブルの、椅子が一脚
バラバラになって、落ちていた。
 
玄関を開ける。
ランが、下駄箱の下の隙間に
縮こまって入っていた。
 
花子さんが、大きな音を出した時の
避難用指定席だ。
 
階段を上がって部屋を見たら、
 
 
 
 
 
壊れていた。
 
 
 
 
 
寝室のベッドは、布団がはがされ、
厚いマットが投げられて、横になっている。
マットの下のベニヤ板は、踏みつけられて、
大きな穴が開いている。
 
カーテンは、はずれて散らかっている。
引っ張って外したらしく、プラスチックのフックは
すべて折れていた。
レースのカーテンは、引きちぎれている。
 
居間の座椅子が、折れてベッドの上に。
 
お金を入れているコーヒー瓶が
粉々に割れて、散らかっている。
 
掛けてあった服は、丸めて転がってる。
 
居間に行くと、ステレオのスピーカーが
落ちていた。
カバーは、外れてる。
 
電話が、電話線の元から、引きちぎられていた。
 
椅子は、転がってる。
 
本が、何冊も投げられた跡。
 
外に回ったら、サッシの網戸が
一枚、枠が曲げられ、網が破けていた。
 
ベランダ干し用の物干し台は、バラバラ。
 
他にも、色々・・・
 
  
 
 
 
サッシの錠に、ロックをしたのが失敗だった。
 
 
 
いつものように、ベランダに出ようとしたんだろう。
鍵を回そうとしても、動かない。
ドアを叩いても、誰も助けてくれない。
 
監禁状態になった、恐怖。
 
自分の家という意識が、なくなったので
周りは、まったく知らないところ。
 
不安で、不安で、押しつぶされそうになり、
パニックになった。
 
泣きながら、恐怖心をなくすために、
物にあたる。
 
周りにあるものは、なんだかもわからず
そこから逃げたいために、
すべてを、どかす、投げる、壊す。
 
 
 
僕は、呆然となったが、片づけ始めた。
掃除機を掛けているうちに
情けなくなり、涙が出てしまった。
 
洋服をしまう元気はなく、
使っていない息子の部屋に入れる。
 
7時から片付け、終わったのが9時。
ぐったり疲れた。
 
 
 
花子さんは、下を向いて、
ずっと椅子に座ってた。
 
 
 
さあ、片付いたよ。
晩ご飯にしよう。
今日は、出かけていたので、
弁当だよ。
 
すみません
 
いいよ、
ビールでも飲むか。

 
花子さん、美味しそうに弁当を食べた。
 
 
 
 
前回の、腰椎の打撲は僕の責任。
 
今回もだ。
 
花子さんがベランダに行くのは、理由がある。
初めの頃は、両親が介護認定を受けたので
たくさんの人が、出入りするようになり
そこから逃げていた。
 
でも、今は役所の人が来ても、ケアマネージャーにも
ニコニコして、話すことができる。
 
今は、自分の居場所が、わからなくなったからだ。
今住んでいる家は、他人の家と思っている。
思い始めてから、トイレの場所、風呂場、
部屋の配置が、わからなくなってしまった。
 
階段を降りれば、外に出られると言うのも
わからない。
 
実家に帰るために、外に出るのは、
窓を開けて出かける、
ベランダだと、思っている。
 
ベランダを、行ったり来たり
歩き続ければ、家に帰れると思っている。
 
その、家に帰る出口を
ふさいでしまった。
 
不安になって、パニックになるのは
当然だ。
 
今回もまた、僕の失敗だ。
 
 
 
でも、この状態で良いのか。
この2回の事件で、
 
深く考える。
   

      
 
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コメント
こんばんは。大変でしたね。
でも今回のことも誰のせいでもないと思います。
自分を責めないであげてください。
2010/09/09(Thu) 02:24 | URL | 名無し | 【編集
物言わぬ、言えぬランちゃんもかわいそうです…

指定席を作るほど、怖いことが沢山ある日常は
ランちゃんにとってかなりの負担、ストレスなのでは?


スリブリさんも大変でしょうけど…。
2010/09/09(Thu) 03:49 | URL | 御子柴 | 【編集
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2010/09/09(Thu) 05:41 |  |  | 【編集
はじめまして
花子さんに怪我がなくてよかったです。
ランちゃんにも。
うちの父もそうですが、自分を責めないでください。
離れて暮らしている私が偉そうに言えないですが。
2010/09/09(Thu) 08:04 | URL | ちこ | 【編集
はじめまして。
早くデイケアデビューができるといいですね。
どの人も最初はヤダヤダ言うと思いますが
結果的に、自分にも、そして本人にとっても最善の選択ではないかと思います。
本人が行きたくなるのを待っていたらいつまでも時間がかかります。
デイケアのスタッフはプロですから、癇癪を起こしたってきっと心配ありませんよ。
2010/09/09(Thu) 11:07 | URL | ケイ | 【編集
僕が悪い、僕の責任だ、と泣いているスリブリさんが分からないです。
こんな状態の花子さんをほんの少しの時間でも自宅に ひとり残して出かけるのが信じられません。スリブリさんは すごく優しい方だけれど何か違うと思います。
ブログに出てくる家族みんなが辛くて悲しそうに感じます。もう泣いてる場合じゃないと思います。
2010/09/09(Thu) 11:21 | URL | ゆき | 【編集
花子さんにもランちゃんにも怪我がなくて何よりでした。スリブリさんの外出は仕事だから仕方のない事なんでしょうが、今の状態の花子さんをお一人で置いて行かれるのは避けた方がいいと思いますよ。下に居られたお母様もさぞかし怖い思いをなさったのではないでしょうか。なるべく花子さんと一緒に生活したいという気持ちは分かりますが、スリブリさんが涙を流す程辛い思いをされてるんです。それが現実なんです。何か対策をお考えになさってはいかがでしょうか。共倒れになる前に…
2010/09/09(Thu) 15:56 | URL | ペコリンゴ | 【編集
失礼ですけど、こんなにも家庭がぐちゃぐちゃで余裕がない人に仕事を頼もうとは思いません…
だいぶん前から色々な立場の人たちがアドバイスをコメントされていましたが、それらは全くスリブリさんには届いていなかったのかなあ、と思いました。
僕のせい、僕の責任だ、とご自分を責めるのも結構ですが、その前にやらなければならないことがあったのでは? ここまでの色々なことが積み重なっての現実です。
仕方ないとはいえ炎天下で花子さんを放置しておくのもありえないし、とばっちりを受けっぱなしのランちゃんもかわいそうです。
2010/09/09(Thu) 17:17 | URL | 通りすがり | 【編集
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2010/09/09(Thu) 19:25 |  |  | 【編集
教えて下さい
ここでコメントする事ではないかもしれませんが、介護の専門の方も多くご覧になっているブログなので、ご意見頂ければと思いコメントさせて頂きます。

私の祖母は30年程前認知症でした。昔は情報も施設もなく介護をしていた母は本当に大変でした。その祖母に私は体質が似ているので、私にとって認知症は他人事ではありません。

スリブリさんの花子さんへの関わりを拝見していると、病気になる前は仲の良い、お互い思いやりのある夫婦だったのだと思います。
花子さんはご自分の病気を受け入れられないのだとは思いますが、ご主人であるスリブリさんにご負担をかけているという事は理解できないのでしょうか。

私が花子さんの立場だとしたら、夫や子供に負担をかけたくないから、歯が痛いから歯医者に行くように、専門の施設に連れていって欲しいと自分から言いたいです。こういう感情は認知症になると一般的に考えられなくなるのですか?

相手を思いやる感情がなくなるとは信じたくありませんが、実際の話はどうなのでしょうか。

上手く表現できなくて申し訳ありません。

又、スリブリさん、このコメントで気分を害されたら申し訳ないです。花子さんを責めているのではないのだけは分かって下さい。

明日の事は誰にも分かりません。元気で毎日を過ごしている今のうちに、大切な家族に、はっきりと意思を伝えておく必要があるとスリブリさんのブログを拝見してて感じました。

最近のブログを拝見していると色々な事があり、ご心労お察しします。今後スリブリさんがお決めになる事は、花子さんも態度では反抗しても、心では賛成してくれるのだと信じます。縁があって夫婦になったのです。
心までは認知症にならないと信じます。

2010/09/09(Thu) 20:16 | URL | まり | 【編集
みなさん  スリブリさん責めないで!!
一生懸命頑張ってるんですから、仕事もしなくちゃいけないんですよね。男性は大変ですよ。私読んでて スリブリさんの気持ちになったらどんなにか大変って。すこしづつ考えて行きましょうね。
2010/09/09(Thu) 20:21 | URL | hiro | 【編集
介護って大変ですよね。うちの父もこれからどうなるんだろう…

うちの近所には良い施設が無いので困っているところです。(T_T)
父には申し訳無いけど、やっぱり入所して貰うしかないと思って。
デイサービスから少しづつ慣らしていこうと考えています。

でも本人にとっても家族にとっても辛い決断ですよね。
スリブリさんがなかなか踏み切れないのもよく分ります。
(って私がスリブリさんのお気持を勘違いしてたらすいません。;;)
2010/09/09(Thu) 22:36 | URL | 青い天使 | 【編集
はじめまして チィと申します
特養で働く介護福祉士です
スリブリさんのブログで『家族さまの気持ち』を
理解・勉強させていただいておりました

『支援(介護・お手伝い)』は 
いろんなパターンの『正解』があります
『本人の意思を尊重』、『嫌がっても清潔を保つ』など
ほとんどが正解だと思います

ただ
他人さまから指摘やアドバイスを受けておられるので
今回のようなことは『間違い』だと思います

支援者(介護者)として 『対策をとらない』、『無知』は
絶対に間違いだと思います
こちらの想像の域を超える危険行動をしてしまう可能性があります
『だいじょうぶだろう』は間違いです
はなこさまの行動、心情を察することができるのなら
もう『確信犯』ぐらい、間違っています


つぎは、ケガします
悪ければ 死んでしまいます
在宅を続けるなら、もっと対策・勉強です
まだやれるべきことがあります

がんばっておられるスリブリさんに
あえて『もっとがんばって』と言いたいです

介護はヒトリでは絶対にできません
知恵も知識も判断も、人間ヒトリのチカラって微力です
まわりに頼って もっともっとがんばってください(^ω^
長文、失礼いたしました
2010/09/09(Thu) 22:58 | URL | チィ | 【編集
コメントも読ませていただいて・・・・
その上で、なにが私に言えるのか・・・

本当に難しいです。辛いです。

一家の働き手のスリブリさんが仕事できなくなったら
誰が経済的援助をしてくれるのか
国??  国はそこまでしてくれない。
両親?? いえいえ、逆に助けてあげたい。
子ども?  私だったら絶対嫌。子どもに負担などかけたくない。

じゃぁどうするの?
働くしかない。
仕事は、稼ぐことと、同時に自分のスイッチの場でもある。
そのスイッチがあるから、まだ救われる。

かといって、
泣きたくなるその現状は なんとかしなきゃ!と思ってしまう。

どうしたらいいのだろう。
せめて、
誰かがそんなとき、見守りだけでも出来る人がいれば。
寄らず触らず、隠しテレビかなにかで見守りつつ、万が一に備えてくれたら。
それは凄く安心につながる。

なんとかならないのかなぁ

本当に  本当に    ドキドキが収まらないほど心配です。
2010/09/09(Thu) 23:32 | URL | ウルル | 【編集
他人ですが、、、
心配で心配で、毎日ブログをチェックしてしまいます。

どうして、こんな状態になっても、施設を利用しないのか、息子さんはなんでほっといてるのか、まわりの親せきは?

どうして一人ですべてをかかえる必要があるのでしょうか?

少しずつ慣れさせてという時間はあるのでしょうか?
話し合って、行動してください。
お願いします。

2010/09/10(Fri) 01:02 | URL | たまご | 【編集
少しずつ考えるには
もう限界かと。

頑張っているのに責めるなとおっしゃる方もいますが、
花子さんやご家族にも怪我など危害が加わる可能性があるんですから。

体調不良の家族を置いて仕事、とかいうならまだしも
残念ながら花子さんは認知症なんです…
もし、今回の事で、ベランダの柵を力任せに壊していたり
衝撃に耐え兼ねた窓ガラスが割れたとしたら?
それでも仕事があるから仕方ないなんて…それはないでしょう。
男性、女性この際関係ありませんよ。

認知症、なりたくてなったわけじゃない。
花子さんの心を思うと確かに辛いです。
けれど、見守りが行き届く環境でないと
今の状況から何も進展しません。
それどころか、本当に怪我や事故に繋がりかねません。


スリブリさんは奥様の為に十分尽くして、支えてこられたとは思います。
ただ、こうなった今、在宅での介護はもうしんどいと感じます…。
2010/09/10(Fri) 02:52 | URL |  | 【編集
いつか来る日
この病気のつらいところ、
周りがどうしてやることもできない。

一人として同じケースはないんですね。
花子型、として主治医にならざるを得ない。
最善はあると思う   きっと!。

我が家は、昼夜逆転中。
2010/09/10(Fri) 06:51 | URL | M | 【編集
スリブリさんへ
「よい介護者」ではなく、花子さんのためにも「賢い介護者」になってください。
仕事をしながら在宅ケアを続けて行くためには、現実に動いてくれる何人もの協力者(専門職も含めて)が必ず必要です。こんなことを続けていたら、本人もスリブリさんも一番望まない入院や入所を考えなくてはならなくなります。頑張ってくれているデイや家族会の先輩またケアマネにも積極的に相談なさって最善の道を探られることを願っています。今まで何度も逆境を乗り越えてきたことでしょうから、これからも夫婦で体験を共有しながら楽しく生きられる道を考えたいですね。
2010/09/10(Fri) 09:43 | URL | のんた2号 | 【編集
>道路から、ベランダが見える。
 
>おーーい。
 
>呼んでみた。
>花子さん、ベランダから顔を出す。
>ニコニコして、手を振る。

この時のスリブリさんの気持ちが
解るような気がします。
色々と大変なことが一瞬で帳消しになる位の
安堵感と幸せが心に広がるのではないかと
勝手に思っています。

私は統合失調症気味の妻と暮らしています。
病院には入れたくありません、たまに小さい
事件を起こしますが強制的に入院させて
薬漬けにさせたくはありません。
妄想もありますが、豊かな感情を失いさせたくは
ありません。
自分の限界まではと思っています。
それは自分はやれるところまでやったという
自負心のためでもあります。


どこで線を引くかはスリブリさんが決めることです。
自分がもう駄目だと思えるところが落ち着きどころ
なのです。自分が出来るところまでやりたいと
いう気持ちを尊重したいと思っています。

介護の関係者の方に自問自答していただきたいのです。
「自分は本当に胸を張って患者さんに人として接しているのか」と
私の姪は介護の仕事に従事していますが「自分の親は
介護施設に入所させたくない」と言っています。
介護施設の現場にいる人間が言っていることです。

なにが正解でなにが間違っているのかなんて解りません。


2010/09/10(Fri) 11:19 | URL | STEP | 【編集
まりさんへ
介護関係者ではないですが(以前に介護施設併設の病院勤務をしていましたので、介護現場の現状もある程度分かっております)、若年性アルツハイマーの母を持つ立場から…

私の母は大変優しく周囲への気配りも出来る、明るい素敵な人でした。母も介護現場で仕事をしていました。認知症や精神疾患の身内の世話に疲弊しきって施設入居に踏み切ったご家族の顔や精神状態を見ていたので、「もしもお母さんが呆けたり、酷い精神的な病になったら、躊躇無く施設に入れなさい」と言っていました。

そんな母が58歳でアルツハイマーと診断されました。
母の症状は物忘れの他に、自殺願望、身近な者への攻撃性が強く、診断が下った時点で入院を勧められましたが、父がとりあえず何とかできないかと、家での生活を選択しました。私は車で4時間以上掛かる地に住んでいましたが、毎週末に帰省し協力をしました。
病気になる前は「施設へ…」と言っていた母には、もうそのようなことを判断する能力は残っていませんでした。
父に悪態をつき、死にたい、どこかへ行きたいと喚く母を止める父に暴力を振るい、私には時間さえあれば電話を掛けてきて現実と妄想が入り混じった話をする(日に50回以上掛かってきた日もありました)。

週末は出来る限り帰省し、父のフォローを試みましたが、父は心身共に疲れていたのでしょう。在宅介護から一年半後に急逝しました。
父の葬儀後、母は私に一緒に死のうと包丁を向けました。力尽くで包丁を取り上げ、掛かり付け医に連絡をし、医師の判断で母は強制入院措置となりました。

入院中に精神面での薬を合わせてもらい、母はそのまま施設入所をして貰いました。「嫌だ嫌だ」「親を捨てるなんて恐ろしい子供」「帰してよ」等々、約一年間は、週末尋ねていくのも、かかって来る電話もとても辛かったですよ。
現在は病気の進行に伴ったものらしいのですが、にこにこ笑う時間が増え、余計な拘りや憎しみが薄れているらしく、落ち着いています。

母が入居している介護施設の方には本当に頭が下がります。とても親身になって下さる方が多いです。残念な、悲しい思いをさせられることもありますが…

認知症になった本人は、病気前の言葉や考えを維持することは難しいのだと思います。そういう病気ですから、病気が悪いのであって誰のせいでもありません。あとは介護する側の判断です。私は父を早く逝かせることになったことをとても悔やんでいます。でも、父の性格からして、母を施設に入れる選択をすることは死ぬより辛く思ったろうと想像できますので、何がベストだったのかは分かりません。

スリブリさん、皆様、長文でこの場をお借りしてしまい申し訳ありませんでした。
2010/09/10(Fri) 12:46 | URL | 雪ん子 | 【編集
はじめまして。
はじめまして。

私の義母は若年性アルツハイマーを発症して10年になります。
オーストラリア人で、現地の老人ホームに入所しています。

静かな住宅街の中にある、平屋のその施設は
広い庭をもち、いつも花が咲き乱れて、
すばらしいホームです。

入所者は全員、バストイレつきのきれいな個室をもち
広いロビーでふかふかのソファにかけて、
熱帯魚の水槽をじっとみていたり、
やってくる訪問者と話していたりします。

彼らは特別はお金持ちというわけではなく、
年金や補助を受けながら入所しています。

介助のスタッフも充分にいて、いつも気持ちよく
世話をしてくれています。

義母のかわりように心を痛めている家族ですが
それでも義母にとっては一番いい状況です。

清潔でいつも誰かの目が届き、かつ穏やかな時間。
そんな中に義母がいることが、家族の唯一の支えです。

ご一考ください。
2010/09/10(Fri) 13:08 | URL | まきまき | 【編集
はじめまして、きりんと申します。

今回のこと、いえ、今までもスリブリさんご夫婦、ご家族の方は精一杯頑張ってこられたと思います。
ですが、今の現状ではスリブリさんに何かあったら誰がご一家を支えていくのでしょうか。
自分の元で、奥様とご両親を見守っていきたいと言う気持ちに嘘はないでしょうが限界ではないでしょうか。

差し伸べてくださっている手があるはずです。助けを求めても誰も責める人はいないはずです。

これ以上つらい思いをなさらないためにも、どうか自分のことも大切にしてください。
2010/09/10(Fri) 14:59 | URL | きりん | 【編集
管理人のみ閲覧できます
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2010/09/10(Fri) 15:24 |  |  | 【編集
雪ん子さま
コメントありがとうございますm(__)m

認知症という病気の怖さと哀しさを垣間見た気がします。

介護される方は(言葉は悪いので、お気を悪くされたらごめんなさい)、今までの自分を失っているから、介護する方の気持ちの割り切りが必要なのですね…。でも今までの想い出があるから、そんなに簡単には無理ですよね…。

『生きる』って本当に大変です。

スリブリさん、コメント欄お借りしてすみませんでした。そしてありがとうございました。

心穏やかに過ごせる日が早く来ることをお祈りしています。

2010/09/10(Fri) 15:31 | URL | まり | 【編集
大変でしたね。
猛暑が続く中、お仕事だけでもお疲れでしょうに。
さまざまなお疲れから来る涙だったのではないでしょうか。
スリブリさんに「お仕事お疲れ様」と声をかけてほしいところですものね。
たくさんの方がコメントされてますが、みなさん、とても心配されてますね。
私もその一人です。
事件が起きて、あれほど冷静に的確に判断できるスリブリさんが
起きる前に、何故予測がつかないか、ちょっと残念です。
いつもと違うことになれば、何かしら起きそうですよね。
あと、息子さんの存在が薄いのも気になります。
もう少し力を貸してほしいところですね。
私は介護に従事してる者ですが、今の花子さんはデイは
難しいと思われます。
やはり施設かと。慣れるまでは、大変かと思いますが
慣れて施設のあらゆる行事に参加され、楽しまれてる方も
多くいらっしゃいます。
ニコニコ顔の花子さんが、すみませんという花子さんが
いるから、今の生活に区切りをつけにくいのでしょうが
もう、充分ではないでしょうか。
深く考えられ、お互いが幸せになれますよう祈っています。
長々失礼いたしました。
2010/09/10(Fri) 21:44 | URL | なつこ | 【編集
こんばんは。
スリブリさん、花子さん寝かせたらビール飲んで早く寝てください。
今の貴方には、睡眠をとってもらう事が一番いいように思う。

同年代で、アルツハイマーの妻を持つ夫しては、なんとも厳しい日々が続き、今にも心が折れてしまいそうな?折れている?現実ですね。
実は、7月19日の帰宅拒否の記事を見たときから、感じていた事があります。
それは、花子さんの一言で、
スリブリさんの、「こっち(茨城の人達)はみんな、やさしいんだから。」という声かけに、花子さんが「おまえと、ぜんぜんちがう。」という言葉を返したことがありましたね。
花子さんは、時としてスリブリさんのことが理解できないことがあるように感じました。
なぜなら、私も同じ様な経験をしているからです。
今回の事件のようなことが起きると、花子さんから見れば今まで優しかった夫なのに、私が困るような事をするスリブリさんと夫が乖離してしまい他人に見えてしまいます。夫と違う人と一緒に過ごすことが不安にならない訳がありませんから、ますます他人に見えてしまいます。
それが進まないようにされているとは思いますが、ちょっと気になりましたので一言です。

経験則から言うと、デイの方は徘徊があるとかなり厳しいです。
少しずつ犬つながりで進められているようですが、マイペースで上手く行くといいですね。
私のところは、2年半前にデイ利用の強い拒否が出て、利用を諦めました。しかし、若年のつどいや某大学で開催されるアートセラピーには拒否がなく参加することができるのです。そのとき思ったのは、妻はまだ安心できる場所、不安で嫌な場所の判断ができる能力が残っていると言う風に考え、その能力を大切にしてやろうと思いデイ利用をやめました。それから2年半経った今、月6回だけですがデイの再開ができました。

スリブリさんは奥さんだけでなく、両親の介護と仕事も抱えている現状では、花子さんにかかりきりにできるわけがありません。
かと言って、花子さんと別れて暮らすという選択はスリブリさんの頭にはないように感じます。
いろんな事情があって踏み切れない現実。
この際、一人で抱え込まないで両親に思いのたけを話して見てはどうでしょうか。

最後に私と重ねて言いますが、24時間365日常に妻のそばに居ることはできないでしょう。留守番をさせるときも当然ありますよね。
そんなとき、時間を長くても2時間ぐらいにしてはどうですか。
排泄、水分補給などを考えると2時間ぐらいなら安全を確保できるのではないでしょうか。
我が家は、通院日に拒否したときの留守番が2時間ぐらいになります。
介護保険で、通院の同伴ができるようになると良いのですが。

長くなりましたが、くれぐれも御身大切にしてください。
それではまた。
ご安全に。
2010/09/11(Sat) 00:35 | URL | dekopon | 【編集
まずは睡眠
花子さんに対してよい介護をするには、
スリブリさんに余裕がなくてはダメです。

・・・そんな事は分かりきっていますよね。
花子さんに対して優しくある為に、
ご自身の痛みに鈍感でいないでください。
ポジティブシンキングや、別の側面から物事を考えるというのは
大切な事だとは思いますが、
もう少し、自分の心に素直になってください。

ツライならツライって言ってもいいじゃないですか。
泣いたっていいじゃないですか。

息子さんに今の状態は不安だって、言ってもいいじゃないですか。
息子さんに言ったからって、彼の生活を全部奪うワケじゃないですよ。
何も知らなくて、父親が追い詰められて壊れてしまう方が辛いです。
もしそんな事になって、祖父母と両親を突然引き受ける方が不幸です。
何も知らないのが不幸です。

デイサービスや、その他のサービス等、新しい事を始めるのには
パワーがいります。花子さんをよりよく自宅で介護する為にと
考えるのにもパワーがいります。
その為には適度なストレス発散と、睡眠と食事が必要です。
とりあえず、太郎さんに数時間花子さんを見てもらってる間に
寝てみる・・・などしてください。

もう少し、意識して人に頼ってください。
人に弱みを見せる事は悪いことではありません。
あまりに抱え込みすぎです。

私は母が若年性アルツハイマーだと診断されて、
不安でどうしようもなかった時にこのブログで救われました。
介護を広い目で見ていて、冷静で、優しくて、
花子さんは幸せだなーという介護でした。

今、私の母はデイサービスに週3回通っていますが、
手に余って、たまに帰されます。
それでも、施設の申し込みをしました。

今は少し余裕がありますが、余裕があるからこそ、
先の対策が必要だと思うからです。
2010/09/11(Sat) 03:09 | URL | みみ太 | 【編集
深く考える場合ではないのです。

行動に移してください。

『ひとまず、安心』

『大丈夫そう』

生きている事を確認して安心してる場合ではないのです。

病気はこれからもどんどん悪くはなっても、良くなることはありません。

でも今より良い環境や状態で生活を送ることはいくらでもできます。

すでに数日経っているので花子さんが人間らしい生活を取り戻した日記を次は見れることを願います。

最悪の場合、他に援助を求められないのであれば仕事は潔く休んで介護に専念して下さい。

仕事なんてしてる場合ではないんです。
2010/09/11(Sat) 03:16 | URL | 類子 | 【編集
仕事なんてしている場合じゃない? 仕事に なんて など付けないで下さい。仕事があるからこそ食べていけるのです。
2010/09/11(Sat) 09:50 | URL |  | 【編集
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2010/09/11(Sat) 14:03 |  |  | 【編集
理想と現実
花子さんの想いをくんで他人の入らない介護を続けるのが理想・・仕事をしなくては生活できないのが現実・・
子供が小さい時「あの人は子供を保育園に育ててもらっているから」と言われた事を思い出しました。
仕事や介護をするには子供を預けないといけない・・悲しい現実でした。
私の田舎では施設に預けるのは非常識と考えている人達が沢山いて「近所の目があるから」と老老介護をされている家庭が沢山います。
誰を幸せの基準にするかによっては考えが割れます。
我が家は徘徊、物を窓から投げる、夜中外に出て叫ぶ等もう一人にできない常態になってしまったので自分達の為におばあちゃんには入院してもらいました。
家ではキツイ目つきで過ごしてたおばあちゃんが今では穏やかに過ごしています。
勝手な解釈ですが良かったと思っています。

人生は一度だけ・・花子さんにとってもスリブリさんにとっても太郎さんにとっても・・
2010/09/11(Sat) 17:00 | URL | 青梅 | 【編集
気づかないうちに
スリブリさん、追い詰められてしまいますよ。
花子さんの介護は太郎さんとタッグを組み
ご両親の介護は弟さんとタッグを組んでください。
離れて暮らしていても
盆暮の休みや有給休暇もあるはずです。
お1人でできることには限界があります。
気力でカバーできる段階は過ぎていると思います。
2010/09/11(Sat) 22:20 | URL | mike | 【編集
スリブリさんはじめまして、うちにはアルツハイマーの家族はいませんが、22歳の息子が重度の知的障害者です。
状態や年は違うと思いますが、息子も全く目が離せる状態ではなく、他傷もあり私は噛みつかれたり、抓られたり両腕はいつも青たんだらけでした。

このままだと息子に手を出してしまいそうな自分がいて、11歳の時に施設にあずけて今に至ります。
施設にあずけた当日『やはり家に連れて帰ります』の言葉がのど元まで出かかりましたが、ここで連れ帰ってもまた同じことを繰り返す、と思い泣きながら一人帰宅しました。
慣れない団体生活です、最初は戸惑いもあったと思います。
でも人間は慣れます、今は楽しく元気に過ごしています。

大事な家族です、出来れば一緒に生活したいお気持ちとてもわかります。でも、スリブリさんが限界になる前に他人の手も借りて下さい。

『部屋が壊れる』という言葉がとてもよくわかるのです。
夏休みや正月の息子の帰省時の我家がまさに同じです。
でも、ほんの1~2週間のこと、365日は辛すぎます!

アルツハイマーとは全く関係ないのにコメント失礼しました。
2010/09/11(Sat) 22:34 | URL | ヒーロー | 【編集
始めまして、スリブリさん。
皆さん全員の安全が第一。助けを求めましょう!
2010/09/11(Sat) 23:39 | URL | Blue Berry | 【編集
決断の時
初めて投稿します 半年前くらいから 読ませて頂いてます 前向きに奥様と向き合って生活してらっしゃる姿に とても尊敬しましたが 反面どうしてそんなに頑張っちゃうんだろうと 他人事ながらヤキモキしちゃいました 私の父は47歳で発病しました 当時私は中学1年生で 父は頭がおかしくなったとしか思えず 病気とは受け止められませんでした 何度か父に手をあげた事もありますし 死んでくれたら良いのになんて考えた事もありました でも私以上に母は大変だったと思います それなのに施設に入れる事はかわいそうだと 思ったりして 母に全てを任せていました その八年後に私は嫁に出て 父の事を母にまかせっきりにしました その数年後に母は施設(精神病院)に父を入れました 父は家に帰りたいと面会に行く度に言ってましたが 人間は凄いですね 環境に適応していきます なんとか生きていこうと頑張っていくんですね その後違う病院に移って 今は特別養護老人ホームに入れて 穏やかに過ごしています 何が言いたいかと言うと 病気だからプロに任せるしかないんです 自分でなんとかしようなんて無理だって 受け止めるしかないんです 自分が幸せにならなければ人を幸せにはしてあげられないんですよ あなたが楽になれば 花子さんは必ず良い方向に向かいます 心は通じるんです 一時はお互い苦しいでしょう でも時間が必ず解決してくれます 早急に施設を探して 対応される事を願ってます
2010/09/12(Sun) 01:46 | URL | あられ | 【編集
初めまして。ブログ最初と最近のものをチラッと見させて頂きました。
花子さんに対する愛情がすごく伝わってきます。

介護に正解はなく、色々な事があり、辛い事が大半を占めると思います。

ブログを読んで思ったのですが、自分自身の事を責めないで下さい。腰椎の打撲の件・今回の件のを読むと、自分の責任と書かれているので心配です。
あなたは十分頑張っています。
無理をしすぎないで下さい!
頑張りすぎないで下さい!
あなたが元気だからこそ花子さんも笑顔でいられると思います。
日々状況は変わり、花子さんの状態が良い時もあると思いますが、ケアマネジャーに相談し、ショートステイ(短期間施設に泊まる)を利用するのも良いのではないでしょうか?

あなた自身が疲れを溜めて倒れてしまったら…心配です。

早いうちにケアマネージャーさんと相談して下さい。
あなたが壊れてしまいそうで心配です…
2010/09/16(Thu) 02:01 | URL | みぃ | 【編集
デイサービスを検討してるのですね。
花子さんの状況をわからず、ショートステイを勧めてしまい申し訳ありません。
いきなりショートステイだと花子さん混乱してしまいますよね…

でも、心配です。
自分自身の心も体も大切にして下さいね!

このブログをみた人は、あなたが十分頑張っているのを解っています。
奥さまの事を大切に思っている事も伝わってきます。

様々なサービスを利用するのも大事な介護だと私は思います。

デイサービスの関係者が優しい方達で良かったですね。うまくいく事を願ってます!
2010/09/16(Thu) 02:27 | URL | みぃ | 【編集
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